胸の奥がざわついた。
理由は聞かなくてもわかった。
彼女はいつも、僕に褒められたくて無茶をする。
その健気さが、愛おしくて、そして危うくて
同時に、どうしようもなく僕を高ぶらせる。
彼女は何も語らず、ただ視線を伏せる。
その沈黙が、想像を掻き立てる。
見えない時間、触れられていたであろう温度、ヘアトニックの残り香。
嫉妬と興奮が入り混じり、喉が渇いた。
僕のために、という言葉が頭をよぎるたび、罪悪感は快感にすり替わっていく。
近づくと、彼女の呼吸がわずかに乱れる。
僕の視線に応えようと背筋を伸ばす仕草が、胸を強く打つ。

頑張ったね
と言うべきなのに、声が震える。
彼女の存在そのものが、僕の欲望を正当化してしまうからだ。
抱き寄せた瞬間、彼女は小さく息を吸い、僕の胸に額を預けた。
守るべきなのに、手放したくなる。
愛おしいのに、雑に扱いたくなる。
彼女が僕を喜ばせようとし続ける限り、僕はこの高鳴りから逃げられない。
興奮と愛が絡まり合い、僕は彼女を押し倒した。



コメント
耽美。お二人の心情と興奮が詰まっていて、この記事に最高に興奮しました。
僕もこの記事はお気に入りだな。
彼女が僕を思って抱かれてくれてるのが最高なんだよね。