彼氏くんに褒めてもらいたい。
ただそれだけだった。

可愛いね。
頑張ったね。
彼氏くんからのその一言が欲しくて、私は少しずつ無理を重ねていった。
気づけば、自分の心よりも彼氏くんの評価を優先する癖が染みついていた。
私は今、見知らぬ男性の腕の中で天井を見つめている。
触れられているのは身体だけで、心は彼の元に置き去りのまま。
嫌悪と後悔が胸を締めつける。
それでも

これで彼氏くんが喜んでくれるなら‥
と、涙を飲み込んだ。
全てが終わった後、鏡に映る自分は少し大人びて、少し壊れて見えた。
褒められるために失ったものの重さを、私はまだ言葉にできずにいる。



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