消しゴム

独り言

横浜ベイブリッジの白い曲線が夕陽に照らされ、オレンジ色の光が車内にやさしく差し込んでいた。

窓の外を見つめる横顔が美しく、どこか切ない。

海が見たいと言われてアクセルをふかした。

 

ねぇ?今日のおじさんはどうだった‥?

 

僕の問いに夕陽を見ていた彼女がゆっくりと振り向く。

にっこり微笑み目を細めると

 

 

週末、恵比寿のワインバー行くのすごい楽しみ!

食べログ見たら評価も高いんだね。

彼氏くん予約してくれてありがとう‥❤

 

 

さっきまで串刺しにされていた彼女。

現実に戻っている今、思い出したくもないし記憶から消したいのだろう。

被せるように話題を変えたことが全てを物語っていた。

 

 

やりたくもないおじさんを紹介されて串刺しにされる。

誰にも言えない二人だけの秘密。

おじさんにとっては最高の体験。

僕にとっては最高の興奮。

彼女にとっては無かったことにしたい汚点。

表の世界には持ち込んではいけない二人だけの秘密。

 

僕だけが見ることができる現実と非現実の狭間。

とうぶん寝取られは辞められそうもない。

コメント

  1. Vinvinおじさん より:

    いつも楽しく拝見しています。
    寝取り後の様子リアルで切なさとシコさの入り混じった感じが堪らんです。これからも楽しみにしてます。

  2. おすし より:

    サラッと話題を変えるところがリアルですね。
    言葉にならない彼女さんの葛藤と、その姿に興奮するtataさんの心情が感じられ、見てる私も興奮します

    • tata tata より:

      うーん‥これはリアルすぎて裏側知ってる僕からするとシコ過ぎたな。言語化が難しかったから短めの記事にしたけど伝わって良かった。

  3. kou5968 より:

    私がネットをプライベートモードで見るように、終わったら消えるんでしょうね。
    ん?私のエロ動画視聴と一緒にしちゃ駄目ですね。失礼いたしました!

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